判例解説はB級で行こう!
分かりにくい「判例解説」
知財の「判例解説」はたくさんありますが、ほとんどは読みにくいですね。 なぜなら高裁、最高裁の判例からのほぼそのままの引用ですから。中にはこれが「解説」なの? というものも。 しかしそれは無理もないのです。分かりやすくするつもりで言葉を変えたら、大きな間違いをおかす危険があるから
言い換えの誤解
その一例ですが、マンションの購入を打診したらある物件を紹介されました。 見学してあなたはこう言いました。「この502号室は、南向きではないから購入しません」と。 すると営業マンが「南向きなら買ってくれるんですね」と判断した、それは間違いですね。 たとえ南向きでも、広さ、間取り、駅からの距離など、多くの選択条件があるから当然です。物件次第では北向きだっていいかもしれない。あなたの意見は、「この502号室」(この事件)に限っての判断だったのだから。 このケースの様に、判決文の二重否定を分かりやすくしたつもりで言い換えたら、これが「逆は真ならず」で大間違いということがあるのです。
B級で行こう!
そうは言っても、こうした誤解を恐れるあまり、正確さを求めるあまり、分かる人だけ分かればいい、理解できないあんたが悪い、という「解説」も疑問ですね。 そこで山口特許事務所では、多少の正確さを犠牲にして、しかし親しみやすいB級グルメ並みの「B級判例解説」を作ってみました。 ここで概略を把握したら、必要な時に判決の本文に当たっていただければ・・・。