耐久性
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緑色系の袋体は黒色の袋体と比べて紫外光と可視光の吸収性が低い。 そのため、緑色系の袋体は炎天に晒されても素材温度の上昇を低く抑制することができる。 その結果、素材に多量の耐熱剤を混入しなくとも温度劣化の影響が少なくて済むので、安価で温度劣化に対する耐久性が向上する。
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鳥類による被害を避ける
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過去の袋体の損傷事例では、小動物のうちカラス等の鳥類によるものが最も多かった。 その点、カラスの場合の忌避色である緑色系の色に着色すると、カラス等の鳥類が近づかず、袋本体だけでなく吊りベルトについても嘴や鋭利な爪で傷を付けられることがない。 したがって、小動物の損傷に起因した袋本体の破損や吊りベルトの破断を引き起こす危険性が低くなる。 緑色系の色にはカラス等の鳥類に対して猛毒であるヒ素成分の混在を誤認識させているものと推測される程度で、緑色系の色と鳥類の忌避効果についての因果関係は明確に解明されてはいないが、袋体を緑色系とすることで、カラスに対して忌避効果のあることは実証実験等で確認済みである。 このように、袋体を緑色系にするだけで、小動物による損傷被害に起因した袋体の耐久性が向上する。 |
悪印象を払拭
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一般に放射性除染物質の専用袋は黒色袋であるという先入観が広がっている。
しかし袋体を緑色系で着色することで、そのような悪印象を払拭できて、袋体を見る者の不快感を緩和できる。
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景観への配慮
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緑色系の袋体は周囲の景観に馴染みやすく、緑化の印象を与えることができる。
例えば複数の大型土のうを積み上げて盛土堤体や擁壁を構築した場合には、袋体自体が盛土堤体や擁壁の露出面が疑似緑化面となる。 したがって緑の多い山間部の現場で使用した場合に、袋体が緑色系であるので周囲の景観と馴染み易く、人通りの多い市街地で使用した場合も周囲の景観と馴染み易い。
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